昨日、循環器内科を受診し、ブルガダ症候群による突然死予防として、植込み型除細動器を植込むことを同意して参りました。
心臓電気生理学的検査を入院して受けた後、いろいろとブルガダ症候群のことを自分なりに調べたこともありますが、昨日は、ほとんどの時間を私からの質問に対し、主治医が、しっかりと答えてくれるという時間となり、より理解を深めることができました。30分以上、外来診察で、時間をいただいてしまいました。
なお、私の方で調べ、考えていたことと、主治医の考えているところで大きな差異があったのは、以下の点であります。つまり、私は、心臓電気化学的検査の結果が重要かと考えていたのですが、主治医は、それよりも、実際に、失神をしていることの方が重要な点であると説明してくれました。ブルガダ症候群に対する心臓電気化学的検査には、グレーな点もあるので….とのことであります。
【私の考え】
ブルガダ型心電図(コーブド型)を有し、心臓電気化学的検査で心室細動が誘発されたことは重視すべきことである。さらに、これまで、パニック障害と診断された発作による失神、そして、叔父が40歳くらいに電車のホームで亡くなったことも考慮すべき点となり、突然死を予防するために植込み型除細動器を植込むべきである。
【医師の説明】
ブルガダ型心電図(コーブド型)を有し、これまで、パニック障害と診断された発作による失神は、発作が収まった後に内科系の検査で原因を見つけることができなかった結果であり、原因不明のものと捉えるべきである。それに加え、心臓電気化学検査で心室細動を誘発したこと、そして、叔父の突然死も考慮し、突然死を予防するために植込み型除細動器を植込むべきである。
これまでパニック発作と所見されたものが、もしかしたら、不整脈によるものだったかもしれないという点は、もちろん、主治医も、原因不明の失神とまでしか述べることができないのではありますが、より安全側で考えた場合、もしかしたら、致死的な原因によるものだった可能性を否定できず、重要であるとの見解であります。これまでの失神時、結果的に、AED、心臓マッサージを行っていない状況で復活していたとしても。
これまでの失神に対しては、パニック発作なので、死に至ることは無いという安心感を持っていたのですが(もちろん、パニック発作の可能性もあるものの)、改めて、一般的なパニック障害の症状を調べると、合致しない点もあるのも事実であり、より安全側で納得するべきかと認識しました。
私のような予防的な意味合いで植込み型除細動器を植込むことの判断は、今後、致死的不整脈が起きる確率、植込んだ後のリスク等を考えて行くと長いトンネルに入ってしまうのですが、これを植込めば、もし、ブルガダ症候群で生じる可能性のある致死的な不整脈が、いつ生じても安心(死ぬことはなくなる)というお守りと捉えるべきなのだろうと決断した次第であります。
植込み型除細動器には、現在、経静脈型(ICD)と皮下型(S-ICD)の2種類があります。S-ICDは、後から開発されたタイプで、リードを静脈を通して心臓内に固定する必要が無いものとなっております。逆に、ICDにはある機能が、S-ICDには無いものもあるのですが、ブルガダ症候群用としての機能であれば、S-ICDでも十分とのことであります。
従って、早速、明日、S-ICDを植込むことができるかについて検査を行うこととなりました。S-ICDは、心臓内に、リードを固定しないタイプのため、心臓からの電気を正しくモニターできない人も居るとのことで確認が必要とのことであります。
明日の検査結果は、11/2に確認できる予定で、ここで、どちらのタイプの植込み型除細動器を植込むかを話合うことになります。もちろん、S-ICDは不可という検査結果となれば、悩む必要もなく、従来タイプということになります。逆に、S-ICDがOKであれば、個人的には、S-ICDかと思っておりますが、もちろん、最後は、医師の判断になるのかと思います。
なお、主治医が、10月から大学に戻ることとなり、非常勤勤務となってしまったようで、植込み型除細動器を植込むことができないとのこと。従って、次回以降、主治医のバトンタッチがあり、その後、実際に植込む流れとなるとのことであります。もちろん、私が、大学病院まで行けば、今の主治医による植込み手術を受けることができるのですが、残念ながら、大学病院は遠いので、それは無いかなぁ~と思っております。新しい主治医が、あまりにも合わない感じであれば考えますが…..。
コメント
おお、そうなったか・・・
ま、大変とは思うがお守りってことなんだろうな
余計なお世話かと思うが今の医者が信頼できるなら医者は変えないほうが
いいんじゃねえのか?
本音は、私も主治医を代えたくない。でも、病院までの移動距離は考えてしまいます。なお、今の主治医との縁も、7月からなので、これまでずっとお世話になってきた医師という訳でも無いのですよね。